小児用アクティビティ義肢貸与開始
作業用義手 マット用Shroom
(TRS社製)
ハビリスジャパンは、小児義肢を必要とする日本の子ども達への支援体制を確立したいとの
藤原清香医師の思いに賛同したメンバーが集い、2016年8月に設立されました。
ハビリスジャパン設立に至る経緯から現在までの活動についてご紹介します。
藤原医師(現理事)は、2012年から2013年にかけて小児義肢で有名なカナダ・トロント市のHolland Bloorview Kids Rehabilitation Hospital (HBKRH) にて小児用義肢の臨床について学ぶ。
藤原が目にしたのは、手足に障害のある子ども達が、障害を理由にあきらめることなく、いろいろな義肢を使ってさまざまな活動にチャレンジする姿。
カナダの子ども達は、本人が希望する活動に適した義肢を複数持つことは珍しくない。
そんな子どもを支える医療スタッフも子ども達が何かをやりたい、と思う気持ちを義肢を使って形にしていた。
日本では、活動毎に適した複数の義肢を持つことは稀であり、挑戦したい活動に適した義足や義手があっても手に入れられない。
各々の運動・活動に適した義肢を複数本入手するには課題山積
✔ 情報不足
✔ 公費支給はハードルが高い
✔ 活動別にの義手を持つことはまれ
どうして、カナダと日本はこんなに違うのか ?
カナダのHBKRHでは素晴らしいチーム医療が子どもたちの社会参加と活動を中心とした診療を行っていたが、加えて、日本との大きな違いは民間団体の関与だった。
カナダではThe War Ampsという民間団体が、高額な義肢取得費用や当事者による精神面でのサポート(ピアサポート)など包括的な支援体制を提供していた。
そうだ、日本にも子ども達と家族をサポートできる団体を作ろう!
大西 謙吾
東京電機大理工学部 教授
リハエンジニア
現ハビリスジャパン専門部会会長
小林 宏気
国際医療福祉大学大学院
福祉支援工学分野・非常勤講師
元ハビリスジャパン事務局長
柴田 晃希
株式会社 田沢製作所
義肢装具士
現ハビリスジャパンアドバイザー
松田 靖史
大阪大学 大学院
工学研究科 准教授
現ハビリスジャパン専門委員
野口 智子
東京大学医学部附属部病院
作業療法士
現ハビリスジャパン事務局長
長野 洋
前独立行政法人福祉医療機構理事長
現 理事長
松井 秀文
認定NPO法人ゴールドリボン・ネットワーク代表理事/元アフラック社長
現 理事
上田 啓子
弁護士
京橋・宝町法律事務所パートナー
現 理事
手足に障害のある子ども達の社会参加を目指して、様々な体験型イベントやセミナー、義肢研究開発の為の調査等を継続的に実施。
また、様々な活動向けの小児用アクティビティ義肢貸与に向けた準備を開始。
子どもたちがいろいろなことに挑戦できる「場」だけでなく、ご家族同士も仲良くなることで、
情報交換・共有ができる「場」を提供したいとの思いを持ってイベントを開催しています。
「ボクとワタシの、ギソクとダンタン」
テーマは、義足を使うお子さん同士が仲良くなり、義足や断端を見せ合い、理解を深めること。
作業用義手 マット用Shroom
(TRS社製)
運動用義手鉄棒用Hamo
(今仙技研究所社製)
作業用義手マット用Tamtam
(今仙技研究所社製)
当事者である子ども達自身からだけでなく、子ども達の成長に関わる様々な専門職の意見や技術を集結して、マット・跳び箱用手先具「タムタム」と鉄棒用手先具「アーモ」を開発。
身体活動性が大きく伸びる幼児から小学生を対象に絞って開発した製品は他に類を見ない。
「児童の運動用義手部品の国産品開発とその供給体制の確立」に対して第8回Medtec大賞受賞。
手に障害のある男の子が義肢と共に成長する様子を描いた『いろんな おててと ぼく』を三菱財団助成金により作成。
ハビリス会員を中心に、関係者に配付。
新型コロナウィルス感染症の影響で、対面型イベントが実施できない状況に。
オンラインパラテコンドー教室は毎月1回のペースで開催。
子どもたちが、自分らしさに誇りを持って、
自分らしく成長できる社会の実現のために
私たちは活動を続けていきます