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”まずはやってみよう!”。Habilis Japanで見つけた等身大の目標。 / Habilis Voice #01

2022-10-27
平松ファミリー

Habilis Japanは「すべての子どもたちが、自分らしさに誇りを持ち、成長できる社会」の実現を目指して活動を行っています。

Habilis Voice ~ご家族・関係者の声~

第1回は、Habilis Japanに2016年設立からご参加いただいている平松さんご家族です。
長男の和樹くんは先天的に左腕は細目で肘から先の手や指はありません。スポーツに遊びに、色々なことに挑戦している和樹くん。そんな和樹くんを応援する、ご両親にお話を伺いました。

抱えていた不安。そしてHabilis Japanとの出会い。

Habilis Japanにはどのようなきっかけで入られたのですか。

息子が生まれたとき、私たちは飛び上がるほど喜びました。その反面、パパママとして息子の手をどう受けとめて、どう育てていけばよいか、気持が定まらなかったんです。息子と一緒に散歩して、ご飯を食べて、お風呂に入るには何の問題もないのに、ふと左手を見た時に、お友だちと楽しく遊べるのかな、保育園や小学校でいじめられないかな、就職はできるかなと、ネガティブな想像が止まらなくなって一人で落ち込んだりしていました。

そんなときに、義手を作るため通院していた東京大学医学部附属病院の藤原先生に「お友だちと運動できますよ」と声をかけてもらいました。日々の悩みを気軽に話せる相手もなく悶々としていた私たちにとって、このお誘いは“そうなれたらいいな”と夢を持って一歩外の世界に踏み出すきっかけになったんです。

Habilis Japan主催の運動教室に挑戦。

実際に参加されてみて、いかがでしたか。

息子をベビーカーに乗せて、Habilis Japanのイベント会場にようやく着くと、年長のお子さんたちが、大きな体操場で、鉄棒や平均台、ボールカゴやネットの周りを歓喜の声をあげて走り回っていました。その姿がすごく魅力的に見えて、最初は圧倒されて私の後ろに隠れていた息子も、いつの間にか私の手を引いて列に並んでいたんです。

鉄棒の横には専門のスタッフさんがいて、次々と来るお子さんの手足の特徴に合わせて体の支え方を変えて、回転を手伝っていました。それまでは落ちて怪我するのを怖れる気持ちが先だってしまい、息子を鉄棒にぶら下がらせることしかしていなかったんです。でもスタッフさんに抱っこされた息子が、鉄棒を片手で掴んでグルンと回ったときの「できた!」という表情は本当に輝いていて、見ている私の目が覚めた気がしました。気にかけてサポートしてくれる人がこんなにいるんだな、親子でできることがたくさんあるんだなと、胸をドキドキさせながら帰った時のことは今でも忘れられません。

(写真:運動教室の様子)

格好いい先輩との出逢い。

和樹くんは今、パラテコンドー教室に参加していますよね。

はい、小学校に上がる少し前から、パラアスリートの阿渡健太選手(日揮パラレルテクノロジーズ(株)所属)に毎月オンラインでカッコいいテコンドーのキックを教えてもらっています。

阿渡選手はキックだけでなく、毎日の生活で困っていることでも「オレはこうやってるよ。諦めないで、自分でやってみよう」と、子どもの名前を呼んで元気付けてくれるんです。
YouTube配信もされていて、靴ひもを結んだり、お風呂で背中を洗うのを見ていると、子どもも親もできるんだって信じて色々工夫したくなっちゃいますよね。

こんなに前向きに物事を捉えられる先輩と出会えて、本当にラッキーだと思います。これからも色々なイベントに参加して、体の動かし方だけでなく、多様な考え方をいっぱい吸収していきたいなと思っています。

「まずはやってみよう!」。出来なかったら、一緒に考える。

ご両親が和樹くんと接するうえで心掛けていることは何でしょうか。

はい、小学校に上がる少し前から、パラアスリートの阿渡健太選手(日揮パラレルテクノロジーズ(株)所属)に毎月オンラインでカッコいいテコンドーのキックを教えてもらっています。

阿渡選手はキックだけでなく、毎日の生活で困っていることでも「オレはこうやってるよ。諦めないで、自分でやってみよう」と、子どもの名前を呼んで元気付けてくれるんです。
YouTube配信もされていて、靴ひもを結んだり、お風呂で背中を洗うのを見ていると、子どもも親もできるんだって信じて色々工夫したくなっちゃいますよね。

こんなに前向きに物事を捉えられる先輩と出会えて、本当にラッキーだと思います。これからも色々なイベントに参加して、体の動かし方だけでなく、多様な考え方をいっぱい吸収していきたいなと思っています。

大切なのは、安心してチャレンジできる環境を持つこと。

今後、Habilis Japanでやってみたいことはありますか。

息子は今パラテコ にはまっていますが、コロナでお休み中の運動教室、水泳教室、料理教室にも挑戦してみたいと言っています!初めて参加するご家族には、イベントの無料トライアルもあるので、たくさんのお友だちが遊びに来てくれるとよいなと思います。

あとコロナが落ち着いたら、ぜひ家族の交流を復活したいです。先日のリアルイベントでは、産まれたばかりのお子さんを連れたママが見学にいらっしゃって、「保育園・小学校にどうやって入ったのですか」と質問されました。私とお隣のママ友の3人でこの場合はこうした方がよいなど、わいわい話が弾みました。私も先輩ご家族からアドバイスをもらって本当に助かったので、特に年少のお子さんをお持ちのご家族に体験をシェアして、少しでも役に立ちたいなと思っています。

最後に、手足に特徴のあるお子さん、ご家族へのメッセージをお願いします。

お子さんの手や足のことで、ご家族だけで悩まれていませんか?もしそうなら、似たような境遇のご家族や、解決する方法を持っている専門の方と繋がって、一緒に悩みを吹き飛ばしませんか?

私たち家族はHabilis Japanで安心してアクティビティにチャレンジできたことで、挑戦することが怖くなくなりました。ぜひ皆さんも、心を支えてくれる方と繋がってください。必ずどこかにいます。それがHabilis Japanであったら、ぜひ一緒にエンジョイしたいです。皆がやりたいことにチャレンジできる環境と出会えますように!心から応援しています。